「アメリカさん、早くF-16を…」アルゼンチン空軍 次期戦闘機をとにかく切望する理由
経済以外にイギリスの横槍も影響
経済的な問題のほかにも、フォークランド戦争で戦ったイギリスからの武器禁輸措置、政治の混乱などの影響により、アルゼンチンは長らくミラージュIIIの役目を継ぐ戦闘機を探せずにいました。
一時はスウェーデン製のサーブ39「グリペン」をブラジル経由で購入することを検討しましたが、同機がイギリス製の部品を使用しているため、これをイギリスが拒否。また、中国製のJF-17の購入も検討されたものの、こちらは射出座席がイギリス製のため改造が必要となり、2017年2月に予算不足で断念することになりました。
絶望感すら漂っていた次期戦闘機の候補選びに再び光明が差したのが2022年9月でした。F-35を取得するデンマーク空軍から中古のF-16を購入できる可能性が出たためです。アルゼンチンはこの機体をアメリカの対外有償軍事援助として購入する可能性を模索しており、2023年2月には、アルゼンチンにデンマーク空軍、アメリカ空軍、製造しているロッキード・マーチンの代表者が訪問し交渉をしていました。
しかし前述の通り、まだ最終決定には至っていないようです。
仮に同機の購入が許された場合でも、アルゼンチン空軍での運用上の問題点なども残っています。アルゼンチンが保有している空中給油機と互換性がないため、同機購入の場合は、空中給油機の更新もしなければいけないことから、予算が減少し続けているアルゼンチン空軍に維持できるのか、という懸念もあるようです。
【了】
南米は中華の植民地になろうとしているのに。。。
中共の間違いだろ
>>長く続く同国の経済的困窮に
ある意味自業自得なんだよな。
イギリスと紛争(宣戦布告をしていないので地域紛争とします)をしたまま、戦後も領有権を主張しているし、さらにヨーロッパ共同体(当時)の加盟国は、アルゼンチンへの経済制裁を発動していたのでかなり貿易も急速に萎んでいる。政権への不満を逸らす為に仕掛けた紛争で国を疲弊させてるんだから、まさに自業自得。
逆にフォークランド諸島は、戦後はイギリスとチリからの投資で島の経済やインフラの整備がされてかなり復興している。
アルゼンチンもイギリスと仲良くやれば、好景気とまでは行かなくともそこそこの経済規模になれたんじゃないかなと想像してしまう。
2015年2月にフェルナンデス大統領が中国を訪問し、056型コルベットを購入してマルビナス級と命名する計画が発表され、FC-1戦闘機・VN-1歩兵戦闘車なども購入する契約を調印してるけど、FC-1の射出座席がイギリス企業製品であったというオチは、アルゼンチンの国際的地位を更に下げてるね。