「閑散駅」高輪ゲートウェイ駅が本領発揮へ 2025年3月のまちびらきに向け街区名称が決定

山手線・京浜東北線では「閑散駅」。脱却なるか?

街区名称は「TAKANAWA GATEWAY CITY」に KDDI本社も移転

 JR東日本は2023年5月16日(火)、山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅が玄関口となる「品川開発プロジェクト」の名称を「TAKANAWA GATEWAY CITY」に決定したと発表しました。

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京浜東北線の車両(画像:写真AC)。

「TAKANAWA GATEWAY CITY」には、複合棟I、複合棟II、文化創造棟、住宅棟を建設。再開発ビルにはオフィスや商業、ホール、医療施設、インターナショナルスクールなど、多岐にわたる機能が入ります。

 また、都内最大級となる約4ヘクタールのオープンスペースやビオトープ、空中庭園を設けるほか、明治時代に海上に線路を敷くために築かれた鉄道構造物「高輪築堤」も現地で保存する計画です。
 
「複合棟I」には、2025年春にKDDIが本社を飯田橋から移転する予定。都市OS(街に関するデータを収集分析し、分野をまたがってデータを融通し合えるプラットフォーム)を活用し、JR東日本が持つ鉄道や駅のデータや、 KDDIが持つ人流データなどを収集してデジタルツイン上で分析するとしています。この取組みにより、新たなサービスを開発したり、防災に役立てるとしています。

 高輪ゲートウェイ駅には新たに南改札が設置され、新改札周辺に複数の店舗を設ける予定。駅と街が連動したイベントの開催も計画しているといいます。同駅は2020年に開業しましたが、2021年の1日あたりの乗車人員は7867人に留まっており、山手線や京浜東北線では「閑散駅」となっています。
 
「TAKANAWA GATEWAY CITY」の街開きにより、いよいよ駅と街が一体となり、駅利用者も増加することが見込まれます。
 
【了】

【「高輪ゲートウェイ」周辺開発の完成予想イメージ】

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