アメリカ本土へ行った船!? 空母「冲鷹」進水-1939.5.20 シーレーンを護衛せよ

旧日本海軍の航空母艦「冲鷹」が1939年の今日、貨客船「新田丸」として進水しました。つまり「冲鷹」は、竣工後に軍艦となった改造船です。とはいえ建造時から、戦時には空母化できるよう計画されていました。元民間船の運命を紹介します。

護衛空母としての任務とは

「冲鷹」は主要な作戦に、機動部隊の一員として参加したことはありません。1943(昭和18)年にもなると、日本近海にもアメリカ軍の潜水艦が出没するようになり、航空機の輸送任務とはいえ、対潜警戒は必至の状況でした。

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1943年4月、アメリカ軍潜水艦が潜望鏡から撮影した大鷹型空母。艦名は不明(画像:アメリカ海軍)。

 11月末、ラバウル空襲で大破した重巡洋艦「摩耶」の護衛とトラック島からの物資輸送を兼ね、「冲鷹」はほかの空母や駆逐艦などとともに日本本土を目指していました。

 翌12月の3日夜、艦隊は八丈島沖へ差し掛かったところでアメリカ軍潜水艦に雷撃されます。3本の命中魚雷を受けた「冲鷹」は沈没。悪天候も重なり救助は難航し、物的被害だけでなく多くの人員が戦死したとされています。旧日本海軍が海上交通路(シーレーン)護衛を強化すべく、「冲鷹」含む同型艦3隻を海上護衛総隊に配属しようとした矢先のことでした。

 旧日本海軍が編み出した護衛空母の運用は、爆雷を積んだ攻撃機を十数機搭載し、うち数機がローテーションで哨戒するというものでした。ただレーダーは装備していないので、対潜警戒は専ら目視のみ。さらに戦局の悪化で航空機やパイロットが不足すると、満足には運用できなかったようです。

 同型艦であり、護衛空母の任務に就いた「大鷹」と「雲鷹」も、翌1944年中に潜水艦の攻撃によって撃沈されています。

【了】

【え…】敵国に… アメリカ本土での1枚

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