「旅客機の席は座るものって誰が言った?」 かつて話題となった“究極の詰め込み型座席”とは
先端技術を用いた座席などを展示することから、通常の旅客機では考えられない斬新なコンセプトのものが披露される「航空機インテリアエキスポ」。ここではかつて、「立ち席」が大きな脚光を浴びたことがあります。
超びっくり座席「スカイライダー」どんなもの?
この「スカイライダー」のコンセプトをひとことでいうと、“立ち座り席”です。腰掛ける部分はあるものの、背もたれと座面の角度は浅く、座面も立ち姿勢を想定した形状に。着座体制はほぼ立っている状態となります。
「スカイライダー」はおもに短距離LCC(格安航空会社)むけに開発されました。立ち席とすることで前後間隔を狭め、1回のフライトにより多くの旅客を乗せることを目指すもので、最大で20%座席を多くできるとのこと。また、シート自体の重量も一般的な普通席の半分と、軽量化が計られているほか、メンテナンスコストも抑えられるとしています。
この席の実装で収容力を向上させ、より航空券の値段を下げることができ、「現在航空券を購入できる余裕がない方々にも、搭乗してもらえる可能性を提供できる」というのを同社はアピールしていました。

ただ、この「スカイライダー」は2019年に「スカイライダー3.0(Skyrider3.0)」を発表したきり、大きな動きはないようです。なお、アビオインテリアは2023年の航空機インテリアエキスポにも出展していますが、そのなかに「スカイライダー」の展示は確認できていません。
【了】
コメント