「潜水艦を救助する潜水艇」一体どうやって? 日本も2隻保有「潜水艦救難艦」の知られざる正体

ひとたび事故が起きると、きわめて死亡率の高い潜水艦。その乗員を助けるための専用装備が潜水艦救難艦です。どのように深海に沈む潜水艦から乗組員を助け出すのでしょうか。

海上自衛隊は2隻を保有「潜水艦救難艦」とは?

「ちはや」と「ちよだ」は船体サイズこそほぼ一緒ですが、後者の方が新しい分、高性能化が図られており、たとえば船の燃料搭載量を増やして、より遠方の救難海域へいち早く駆けつけられるようになっているほか、医療支援能力を強化する一環で医務室の病床数などが増えています。

 また、主要装備であるDSRV(深海救難艇)も一新され、一度に救える人数が12人から16人へ増えています。

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海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」船体中央に白く見えるのが深海救難艇「DSRV」(画像:海上自衛隊)。

「ちはや」「ちよだ」とも艦の中央部には、「センターウェル」と呼ばれる箇所があります。この部分は船底が開閉するようになっており、ここからDSRVを海中へと降ろします。

 DSRVは、母艦からの誘導支援を受けつつ、搭載している音響装置を使って目標の潜水艦へ接近。到達したら当該潜水艦の脱出ハッチとメイティング装置を用いて結合し、乗員を移乗させて母艦(潜水艦救難艦)へ戻ります。

 ただ、海上自衛隊の潜水艦は約60名の乗員が乗り込んでいるため、DSRVは沈没潜水艦と母艦のあいだを何往復かする必要があります。

 また潜水艦が斜めになった状態で海底に沈座していたりすると、DSRVがドッキングできないこともあります。そういった場合は、乗員が個人用脱出用具を被り、自力で潜水艦ハッチから脱出し、泳いで海面を目指さなければなりません。

 しかし、このやり方だと、無事に脱出できても途中でおぼれてしまうことがあるほか、身体が水圧の影響を大きく受けるため、命は助かっても脳や体に障害が残る可能性が極めて高いです。そのため、この脱出方法は最終手段と言えるでしょう。

 DSRVの最大潜航深度は明らかにされていませんが、一説によると1000m以上と言われています。実際、海上自衛隊の潜水艦救難艦に乗り込む水中作業員が過去、水圧に体を慣らしつつ深く潜っていく飽和潜水という技術で、水深450mに到達という記録を打ち立てていることから、少なくとも海上自衛隊が保有する前出の潜水艦24隻よりも深く潜れることは間違いないと言えそうです。

【これがサブマリナーの“命綱”】潜水艦運用するなら必須の深海救難艇(写真)

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コメント

2件のコメント

  1. 大変勉強になりました。

  2. ロシア潜水艦なら、助けなくて良かったのに

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