東急「夢の豪華列車」四国での運行計画が明らかに 「日本中を自由に走る鉄道の旅の先駆け」編成はちょっと異色
東急の豪華列車「THE ROYAL EXPRESS」を四国で運行する計画の詳細が発表されました。列車もバスもフェリーも“水戸岡デザイン”のプラン。これが、鉄道会社や地域の垣根を超えて日本中を走る列車の先駆けになる、との期待もあるようです。
「四国瀬戸内クルーズトレイン」そのお値段は?
東急とJR四国は2023年6月30日(金)、「四国瀬戸内クルーズトレイン」の運行計画を発表しました。2024年1月~3月にかけて3泊4日の旅行商品として6回運行されます。
この列車は、瀬戸内エリアの観光振興を目的に、東急、JR四国、JR貨物、JR西日本が協力して運行するクルーズトレインとなります。使用列車は伊豆急行2100系電車を全面的に改造した「THE ROYAL EXPRESS」で、インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けています。
四国内は予讃線の電化区間を走行する予定ですが、2100系のパンタグラフでは通過できない狭いトンネルがあるため、自走は断念したといいます。「THE ROYAL EXPRESS」5両編成に電気機関車と電源車を連結した異色の編成で走ります。
旅行商品では、岡山を出発して高松・琴平・松山・今治・しまなみ海道を周遊。地元の名店が提供する料理が車内で提供されます。水戸岡鋭治氏がデザインしたバスやフェリー「おりんぴあどりーむ せと」の利用も行程に組み込まれており、「水戸岡デザイン」の乗り物を満喫できます。
6月30日に開かれた記者会見で、JR四国の長戸正二 専務取締役鉄道事業本部長は「四国で暮らして50年以上になるが、これほど素晴らしいプランができて驚いている。関係者と協力して四国の活性化に努めていきたい」と力を込めました。水戸岡鋭治氏は「ほとんど不可能だと思っていたことが実際に可能になった。JRや私鉄、県を越えて日本中を自由に走る鉄道の旅の先駆けとなる素晴らしいプロジェクトだと考えている」と話しました。
旅行代金は96万円からで1回あたり30人の募集。ホームページと郵送での申し込み後、抽選での販売となります。
●プラン日程(3泊4日計6回)
・2024年1月26日(金)~29日(月)
・2024年2月2日(金)~5日(月)
・2024年2月9日(金)~12日(月)
・2024年2月16日(金)~19日(月)
・2024年2月23日(金)~26日(月)
・2024年3月1日(金)~4日(月)
【了】
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