戦後初の来日イタリア艦は去り際までカッコ良すぎた! 自衛隊も「取り入れたい」夜のライトアップとは?

最後まで「カッコ良すぎ」だったイタリア艦

 ちなみに、寄港中の「フランチェスコ・モロシーニ」は毎晩、イタリア国旗をイメージした緑・白・赤の3色からなるライティングを艦橋下に照らしていたことが話題となり、それを目当てに多くの見学者やカメラマンが夜のヴェルニー公園を来訪していました。

 このイタリア艦のライトアップについては、横須賀基地に勤務する海上自衛官などからも海外でアピールしやすいから我々も取り入れたい、というハナシが出ていたほどです。

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夜のヴェルニー公園から見た、イタリア三色旗のカラーにライトアップされた「フランチェスコ・モロシーニ」。雨の日はさらに幻想的な雰囲気に見えた(吉川和篤撮影)。

 こうして日本に1週間近く滞在した同艦ですが、6月27日の朝8時には次の目的地である韓国に向けて横須賀基地を離岸。その際には護衛艦「くまの」乗組員による見送りと帽振れに応えるかのように、スピーカーからイタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリの名曲「Con Te Partiro'」(君と旅立とう)を流しながらゆっくりと港を出ていきました。

 ある意味、最後まで“粋なイタリア” を見せながら横須賀の地を去ったのが印象的でした。

【了】

【粋なイタリア士官とは対照的?】迷彩服を着た異様な集団の正体は(写真)

Writer: 吉川和篤(軍事ライター/イラストレーター)

1964年、香川県生まれ。イタリアやドイツ、日本の兵器や戦史研究を行い、軍事雑誌や模型雑誌で連載を行う。イラストも描き、自著の表紙や挿絵も製作。著書に「九七式中戦車写真集~チハから新砲塔チハまで~」「第二次大戦のイタリア軍装写真集 」など。

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コメント

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2件のコメント

  1. 油流出させたくせに

  2. 油流出の件はどうなったん?
    それが護衛艦だったならものすごい勢いで叩かれてたやろね。