戦後初の来日イタリア艦は去り際までカッコ良すぎた! 自衛隊も「取り入れたい」夜のライトアップとは?

知られざる乗組員と粋な夜間照明

 式典後、「フランチェスコ・モロシーニ」のモンノ艦長にインタビューしたところ、インド太平洋におけるイタリアの役割は今後ますます重要になるため、今回の寄港を通して日本との交流に期待しているとのハナシでした。また一部の配信や印刷物の表記に「モロジーニ」とあったので質問したところ、正しくは「モロシーニ」で濁音表記は間違いであるとの明確な返答をもらいました

 同艦には女性の乗組員もいくらか見受けられ、そこからも今世紀に入ってからのイタリア海軍の変革を感じることができました。また接岸時に他の乗組員とは明らかに異なる格好をした乗組員も確認できました。数名が迷彩服を着用し自動小銃を手にしていたため、どういうグループなのかイタリア海軍の士官に尋ねたところ、彼らは海軍歩兵との回答でした。

「モロシーニ」には、水陸両用戦を主任務とするイタリア海軍歩兵旅団「サン・マルコ」の1個分隊が警備で乗船しているそうです。海上自衛隊にはない制度ですが、旧日本海軍を振り返ると、太平洋戦争が終わるまで同様に陸戦兵が乗船していたことがあります。

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「フランチェスコ・モロシーニ」後方に停泊していた汚水処理船。イタリア人乗組員達は、処理船から延びるバキュームホースを「モロシーニ」に接続していた(吉川和篤撮影)。

 さらに筆者が興味深く感じた点が、燃料や食料、水などの消耗品の補給に関してでした。これらは在日イタリア駐在武官室を経由して、商社などに依頼して用意されたそうです。加えて、艦内のトイレなどから出た汚水処理も大切なメンテナンスのひとつ。これについては、艦尾にタンクを搭載した専用船が横付けし、バキュームホースで吸引していました。これもタグボートと共に日米の横須賀基地を影で支える「黒子船」と言えるかもしれません。

【粋なイタリア士官とは対照的?】迷彩服を着た異様な集団の正体は(写真)

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コメント

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2件のコメント

  1. 油流出させたくせに

  2. 油流出の件はどうなったん?
    それが護衛艦だったならものすごい勢いで叩かれてたやろね。