「空飛ぶクルマ」、果たして乗り心地は…? いち早く“乗車体験”してみた ちょっとドキリな瞬間も
実際どうなの?「空飛ぶクルマ」の乗り心地
どの程度の高度を意識して映像がつくられたのか分かりませんが、ビルなどの斜め下の景色は、滑らかに流れていきます。水平飛行に移った際に上昇用のプロペラが止まったのには、一瞬どきりとしましたが、映像はスムーズなまま流れていき、1、2分後、目の端に見えるプロペラがもう一度回転しはじめると、機体は降下に移り、やがて着陸しました。
離陸から着陸まで数分間、やや画像はにじんでいましたが、臨場感はありました。他の来場者が着けて体験する様子も見ていましたが、下の景色を覗こうと俯いたり、景色がどれほど変わるか首を左右に振ったりと、筆者と同じようにいろいろと試していました。
eVTOLが実用化されたのち、どれほど普及するかは、まだ、筆者には判断がつきません。電動のために騒音は航空機やヘリコプターより小さいでしょう。ただ、風雨など天候による運航率がどれほどなのかといった疑問もあります。バーチャルで流れた映像は快晴で、強い風が吹く環境でもなかったようです。
しかし、開発への熱気を見ていると期待したくもあります。「タクシーとして使われるなら初乗り運賃はいくらだろう」「乗り物酔いはしないで済むか」といった疑問も、映像を試した後に浮かびました。そんな素朴な疑問も期待への表れだったと思います。
【了】
Writer: 加賀幸雄(旅行ライター)
日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。
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