イタリア「国産戦車やめます!」財政危機の影響でドイツの新型「レオパルト2A8」購入へ
「イタリア自国製戦車やめるってよ!」
チェコなども購入を計画しているタイプ
イタリアのイザベラ・ラウティ国防次官は現地時間の2023年7月13日、ドイツの防衛産業大手であるKMWから、主力戦車「レオパルト2A8」の購入に向けて動いていると発表しました。
購入価格は最大で60億ユーロ(9300億円)と見積られています。現在、イタリア陸軍で更新が必要な戦車の数は250両程度とされていますが、今回の購入計画でその条件を満たす数を全て購入するかどうかは明らかになっていません。
イタリア陸軍では現在、「アリエテ」という国産の主力戦車と、それよりも古いドイツ製の「レオパルト1A5 」を使用していますが、同車が旧式化している関係から新しい戦車を求めています。一時期は「アリエテ」の発展版である「アリエテMk2」を開発し、置き換えることも考えられましたが、イタリアの国家財政危機による防衛予算削減の影響で、輸入戦車を購入する方針となっていました。
当初は「レオパルト2A7」を購入する計画でしたが、2023年5月にチェコが同戦車の最新バージョンである「レオパルト2A8」取得を計画。ノルウェーも購入に動いていています。そのため、北大西洋条約機構(NATO)同盟国との相互運用性強化のために同車購入に動いたと、地元メディアではみられています。
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