「車のドア開かない!」「開いても壊れた」台風で気を付けるのは雨だけじゃない JAFが警鐘

自身が無傷でも飛ばされた自転車や傘が凶器に

 2つめのテスト「自転車や歩行者は強い向かい風の中を前進できるか?」では、強い向かい風の中を自転車に乗って走行した結果、風速20m/秒の地点で走行することができなくなり、自転車から降りて押して歩いています。そして風速30m/秒の地点では、ついに自転車を支えることができなくなり、自転車が飛ばされました。

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JAFが軽ワゴンを使って行った「強風時に自動車から降りられるか?」というテストの様子(画像:JAF)。

 一方、強い向かい風の中で傘を差して歩いた結果、風速20m/秒の地点で傘が壊れ飛ばされています。その後、大型送風機に向かって歩いていくものの、風速50m/秒の地点で前進することができなくなりました。

 JAFではこれを踏まえ、近年発生している大型台風では、クルマの乗降中は風の向きや強さによって勢いよくドアが開いてしまい、周辺の車や歩行者にぶつかる可能性があります。また、ドアを閉める際に手を挟んでしまい、ケガをしてしまう恐れもありますと結論付けています。

 また自転車での走行や傘を差して出歩く際は、転倒したり飛来物などによってけがをしたりする恐れだけでなく、自身の自転車や傘が飛ばされて二次被害を起こしてしまう可能性もあるため、強風が予想される日は車の運転や外出はなるべく控えるようにしましょうと啓発していました。

【了】

【転がっていないのに…】強風でドアやボディが大きく損傷した軽ワゴン(写真)

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