教習所で教わりましたよね? 「黄色」矢印信号の意味 「関東だと東京だけ」ではなくなります!
芳賀・宇都宮LRTの開業により、初めて路面電車が運行される栃木県。県警はいま「黄色の矢印」信号機について注意喚起しています。教習所で必ず教わりますが、意味を覚えているでしょうか。
「電車用」の標識が付けられている
2023年8月26日(土)、栃木県宇都宮市から芳賀町にかけて次世代路面電車「芳賀・宇都宮LRT」が開業します。これは同県内における初の路面電車で、地元では利便性が向上すると歓迎の声が聞かれる一方、警察はあることに注意喚起をしています。
それは、路面電車の開業に伴って“本格稼働”を迎える信号機です。クルマと同じように道路上を走行する路面電車では、電車用の信号機も一部、クルマ用の信号機と併用されます。栃木県警の交通企画課は、特に黄色の矢印信号について注意喚起。ただし運用そのものは、市民への周知のため開業前から行われています。
一般的なのは、青色の矢印信号でしょう。意味は「車両は、黄色の灯火又は赤色の灯火の信号にかかわらず、矢印の方向に進行することができること」(道路交通法施行令第2条)。交通量の多い交差点では、全国的に見かけます。
では黄色の矢印信号とは何でしょうか。前出の道路交通法施行令によると「路面電車は、黄色の灯火又は赤色の灯火の信号にかかわらず、矢印の方向に進行することができること」と定められています。つまり、クルマではなく路面電車に対する信号機というわけです。
したがって、例えば目の前の信号機が「赤+黄色矢印」を表示していた場合、クルマはどの方向へも進めません。停止線を越えようものなら、信号無視となります。栃木県警は「LRTの信号表示や交差点での交通ルールをもう一度確認し、正しい通行による事故防止に努めましょう」と呼び掛けています。
とはいえLRT沿線の信号機をよく見ると、黄色の矢印信号機には親切に「電車用」の標識が付けられています。
ほかにも、路面電車の走る街での禁止行為として、軌道(路面電車の線路)内での停車と走行が挙げられています。軌道内は、右左折や横断などのため“一時的に通過する”ことのみ認められており、例えば右折待ちをするなら、軌道の手前で停車しなければなりません。
ちなみに黄色の矢印信号は、関東では東京都内の都電荒川線沿線だけで見られるものでしたが、その状況も大きく変わります。
【了】
黄色矢印信号機 江ノ島電鉄にあります。
江ノ電にありましたっけ?
見たことないですけど・・・