旧車好きの人や還暦過ぎたおじ様方が言うスカイラインの愛称「ケンメリ」ってどんな意味?
歴代の「スカイライン」には様々な愛称がありますが、その中でも「ケンメリ」は4代目スカイラインの愛称として定着しています。一体どういった言葉の略称なのでしょうか。
愛称にクルマの名前が使われてない?
2023年8月8日、新型「スカイライン NISMO」の限定発売も発表されたスカイラインですが、歴代の同車種には様々な愛称があります。
例えば、ハコスカ(3代目スカイライン)、スカG(スカイラインGT)とスカイラインの“スカ”の部分を取って呼ぶケース、7代目モデルであるR31型以降は、R32、R33、R34といった型式名で呼ばれるケースもありました。
ただ、旧車好きの人のなかには、スカイラインのことを「ケンメリ」と呼ぶ人もいます。いったいどこからケンメリという略語はきたのでしょうか。
実はこの愛称は1972年9月に発売された4代目「スカイライン」が発売された際のCMが関係しています。
この4代目「スカイライン」のテレビCMでは「ケンとメリーのスカイライン」シリーズが放送され、題名の通り、“ケン”と“メリー”という若い男女が全国をスカイラインで旅をするストーリー性のあるCMが展開されます。
計16作が制作されたCMは社会現象を起こすほど大流行し、やがてCMに登場していたケンとメリーは「ケンメリ」と、クルマそのもの愛称になり、当時のファンのみならず、後の旧車好きの人々にも知られる言葉となります。
なお、CMソングに起用されたBUZZ(バズ)の『ケンとメリー~愛と風のように』は30万枚を超えのヒット。当初ノベルティと作られたTシャツはあまりに人気で一般販売され、32万枚も売れたといわれています。さらに、第15作目のロケ地に選ばれた北海道美瑛のCMに登場した木は「ケンとメリーの木」といわれ、デートスポットになりました。ちなみに「ケンとメリーの木」は2023年現在も健在です。
なお4ドアGTモデルは「ヨンメリ」とも呼ばれ、次代である5代目スカイラインは「日本の風土が生んだ名車、SKYLINE JAPAN」という広告のキャッチコピーから「ジャパン」と呼ばれました。
【了】
コメント