バス運賃箱に「インド人の毛髪が使われてる」はガチ? 日常支える”老舗技術”誕生のワケ「実は中国人も…」

なぜ「インド人」の髪の毛を使おうと決まったのか

――特に「インド人」の髪の毛を採用した理由はなんでしょうか? 別の国や地域の人毛を試したりしたのでしょうか?

 先述の「硬さ、しなやかさ、癖のなさ、帯電性」などの品質を備えた人毛を、そもそもどうやって素材として手に入れるかが問題になります。色々調査した結果、調達・コスト面の観点で有利だった、つまり手に入りやすく実用化しやすかったのがインド人のものだったのです。

 実は最初は「中国人の人毛」を調達していたのですが、そういった理由で途中からインド人のものに切り替えた経緯もあります。

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 このように、「必然」と「偶然」が重なって生まれた、バス運賃箱の人毛ブラシ。バス車内で何気なく「チャリンチャリン」と耳にするだけで、誰も気にも留めない運賃箱ですが、研究を重ねた驚きの技術が長年反映されてきたのです。

 取材に対し「まさか、3年越しに『インド人の髪の毛』が話題になると思っていませんでした…」と感慨の様子の担当者。当時、現場のバス事業者や社内からも「普段から見ている部分なのに知らなかった」と反響があったようです。

【了】

【画像】えっ…!これがバス運賃箱の「インド人の毛髪」部分です

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コメント

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1件のコメント

  1. バスの運転手はインド人を右にして走っていたわけですね