ANA超巨大機A380「最後の1機」が10月就航へ! 受領から2年、眠ったままだった”オレンジのウミガメ”機
ついにこの日がやってきました。
10月20日より
ANA(全日空)が2023年8月22日、総2階建ての胴体を持つ超旅客機、エアバスA380「フライングホヌ」の3号機(機番:JA383A)を、同年10月20日より定期便に投入すると発表しました。この機は2021年10月に受領したものの、新型コロナウイルス感染拡大による航空需要悪化の影響で、2年にもわたり一度も乗客を乗せて飛んでいませんでした。
ANAではA380「フライングホヌ」を成田~ホノルル線の専用機として3機保有。それぞれ異なるカラーリングで、ハワイで神聖な生き物とされる「ホヌ(HONU。ウミガメの意味)」の特別塗装を施しています。
ハワイの「空」をイメージした「ANAブルー」のカラーリングを持つ1号機(JA381A)は2019年5月就航、ハワイの「海」をイメージした「エメラルドグリーン」のカラーリングを持つ2号機(JA382A)は2019年6月に就航。そして、ハワイの「夕陽」をイメージした「サンセットオレンジ」のカラーリングを持つこの3号機は、当初2020年内に受領し、同年中にも運航開始を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、受領・投入も延期となりました。
最終的に3号機は当初の計画より1年半遅れとなる2021年10月に日本に到着したものの、その後は数か月に一度のペースで、整備作業の一環として乗客を乗せずに短期間のフライトをするのみ。1号機、2号機の2機は2022年7月より定期便への投入が再開されたものの、3号機は成田空港の駐機場にとどめ置かれたままでした。
A380の3号機の投入初便は、10月20日のNH182便(成田21時30分発→ホノルル午前9時20分着)を予定しています。同社によると、同日より3機体制となり、A380運航便は週10往復になるとのことです。同社の井上慎一社長は過去に、3号機の再投入の見通しについて「『需要が戻れば』というところです。準備はもうできています」とコメントしており、同機の再投入は、海外旅行需要の復活を象徴する出来事といえそうです。
【了】
※一部修正しました(8月28日11時09分)。
コメント