史上最大「ジャンボジェット」火消し機どこへ? 相次ぐ山火事「空中消火機」のいま

山火事の多いアメリカにはボーイング747やDC-10といった大型旅客機を改造した消防専用機が存在します。これらはどのような経緯で生まれたのか、そしてどれぐらいの水や消火剤を積めるのでしょうか。

現役最大の「スーパータンカー」は4機体制

 ボーイング747-400ベースの「スーパータンカー」は、カリフォルニア州サクラメント市のマクレラン飛行場を拠点として消火活動に従事しましたが、その活動は長くは続きませんでした。グローバル・スーパータンカー・サービセズ社は経営が行き詰まった結果、2021年4月に活動を停止。これを受けスーパータンカーはその後、ナショナル航空が買い取り貨物機に戻されています。

 そして、このボーイング747ベースの「スーパータンカー」と同じく、2002年に内務省が出した次世代型空中消火機に関する情報提供依頼書をきっかけとして生まれた、もうひとつの大型空中消火機が3発ジェットエンジン旅客機、ダグラス(現ボーイング)DC-10ベースの空中消火機です。

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ボーイング747-400ベースの空中消火機(画像:Global Super Tanker)。

 開発は、カリフォルニア州で旅客機を貨物機に改造する事業を行っていた2つの企業が合弁で設立したテン・タンカー・エア・キャリヤ社(10 Tanker Air Carrier)です。改造1号機は初期型DC-10-10をベースにしており、2006年に連邦航空局から認証を受け運航を開始しています。

 ボーイング747ベースの「スーパータンカー」は機内にタンクを搭載していましたが、DC-10では胴体下に舟型のタンクを外付けする方法が採られています。このタンクは45tの水を収容することが可能です。

 その後、DC-10-30をベースに改造された2機(911号機と912号機)が加わったほか、2014年には初代910号機の更新用としてDC-10-30ベースの2代目910号機が、純増用の914号機とともに就役したことで、4機全てがDC-10-30で統一されています。2023年8月現在は2機がカリフォルニア州南部のヴィクタービル空港、2機が同州北部サクラメント市内のマクレラン飛行場で待機する体制が採られています。

【どこから水落としてる?】ジャンボベースの「スーパータンカー」迫力の放水(写真)

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