コンコルド再来近し!? JALも導入予定の次世代「超音速機」ついに地上滑走を開始 初飛行も目前か
空飛ぶために必要な耐空証明も取得したそう。
カリフォルニア州で地上試験を実施中
アメリカで超音速旅客機を開発中のブーム・テクノロジー(Boom Technology)は、2023年8月24日、超音速試験機「XB-1」について、飛行に必要な耐空証明をFAA(アメリカ連邦航空局)から受領し、新たに地上滑走の試験(タキシングテスト)を始めたことを明らかにしました。
「XB-1」は、ブーム・テクノロジーが独自開発したジェット機で、全長は71フィート(約22m)あり、機体後部にはゼネラルエレクトリック(GE)社が設計したジェットエンジンを3つ搭載、主翼は高速飛行に適したデルタ(三角)形状となっています。
リリースによると、「XB-1」は今年(2023年)初頭に米本土中西部のコロラド州センテニアルにある同社格納庫から、西海岸カリフォルニア州モハーベにある「モハーベ航空宇宙港」に移され、初飛行に向けた準備を進めてきたとのこと。なお、初飛行は当初、2021年に実施する予定でしたが、遅れており、現時点では未定となっています。
ブーム・テクノロジーは2014(平成26)年に設立されたスタートアップ企業で、JAL(日本航空)も出資しています。今後、同社は民間向けの超音速旅客機「オーバーチュアー(Overture)」を開発する計画で、すでに同機には130機もの事前注文が入っているとか。なお、JALも優先発注権を取得しています。
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