ウクライナの主力戦車「チャレンジャー2」ミサイルで粉砕?英国供与もロシア軍が撃破

誤射以外で撃破歴なし。

動画投稿で撃破されたことが確定的に

 イギリス国防省は、2023年9月6日、ウクライナに供与されているイギリスの主力戦車「チャレンジャー2」に初の損害が出たことを認めました。

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訓練中の「チャレンジャー2」(画像:イギリス国防省)。

 この件は、インターネット上に投稿された動画で明らかとなりました。動画はウクライナ南部ザポリージャ州ロボティネ郊外で撮影されたもので、道路脇で炎上する1両の「チャレンジャー2」が確認できます。なお、攻撃を受けた車両の搭乗員4人は全員生存との報道もあります。

 これまで「チェレンジャー2」が破壊されたことは、2003年のイラク戦争での誤射(フレンドリーファイヤー)しかなく、これが2例目となります。さらに敵性勢力に破壊されたのは今回が初です。

「チャレンジャー2」は優れた防御力が特徴となっており、前述したイラク戦争では他に、対戦車擲弾(RPG)の直撃や即席爆弾(IED)の攻撃を受け、乗組員が重傷を負った事例もありますが、いずれも走行可能な状態で戦場を離脱していました。

 今回戦場で撃破された原因としては砲塔の下に152mm誘導ミサイルが直撃した可能性が高いと見られています。同箇所は元々イラク戦争での戦訓で「チャレンジャー2」の弱点とされていた部分でした。

 なお撃破された「チャレンジャー2」は炎上はしたもののロシア軍が投入しているT-72、T-80といった旧ソ連製戦車のように砲塔が吹き飛んでいません。そのため、搭乗員を守るための堅牢さは健在と報じているメディアもあります。

【了】

【あれ、砲塔がない!?】イギリスで「チャレンジャー2」の操縦訓練をするウクライナ兵(写真)

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