見た目がまず謎! 防衛省の新装備「戦闘支援型USV」の正体 潜水艇…?いや戦闘ヘリの代役にも!?
他国のUSVから戦い方を探ってみた!
2019年2月にUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビで開催された防衛装備展示会「IDEX2019」で、中国船舶工業集団(CSC)がコンセプトモデルを展示した「XLOONG」も、そんなUSVの一つだと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。
XLOONGは敵のレーダーに探知されにくい、レーダー反射断面積(RSC)の低減を狙った船体デザインを採用しており、この点も防衛省が構想する戦闘支援USVと共通しています。もう一つの大きな特徴は、船体中央部のモジュール化、つまり用途に応じて様々“載せ替え”が可能になっていることです。
これは、対艦ミサイルランチャモジュールやロケットランチャーモジュール、センサーモジュールなどを載せ換えることで、情報収集や監視、水上艦艇や航空機との戦闘など、様々な任務に対応することを狙っています。防衛省の戦闘支援USVも多用途性を持たせるのであれば、XLOONGと同様、船体の一部をモジュール化して、任務に応じてモジュールを交換する構造の採用が合理的なのではないかと思われます。
XLOONGは、地上または有人船舶に搭載されたステーションからの遠隔制御のほか、自律航行機能を備えています。中国船舶工業集団は複数のXLOONGが協同して一つの任務にあたる「スウォーム」機能を与える方針も示していますが、防衛省の戦闘支援USVにも、この機能は必要とされるものと思われます。
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