何このおでこ! 異形の貨物機「ベルーガXL」日本じゃ見られないエアバス激レア機に迫る 最後の1機も完成

最終号機が完成したエアバス社の貨物機「ベルーガ XL」は、胴体の上がコブのように大きく盛り上がったルックスを特徴とし、日本では見られないレアな機体です。その機体の全容に迫ってみました。

双発旅客機「A330」がベース

 2023年7月、エアバス社の貨物機「ベルーガXL」の最終号機である、6号機「F-WWYX」が初飛行に成功、9月現在、運航開始にむけ準備を進めている模様です。「ベルーガ XL」は後述の役割から、まず日本では見ることができない不思議な形状をした飛行機です。エアバス社協力のもと、この機を近くで見ることができました。

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エアバス「ベルーガXL」最終号機(画像:エアバス)。

 この機の最大の特徴といえば、胴体の上がコブのように大きく盛り上がっていること。このコブはまるごと巨大な貨物室となっています。貨物室はマックスで幅約8.1m、高さ7.5mの物体が入る大きさ。そしてなんといっても、その強みは長尺貨物への対応力で、約47mの物体が入る奥行きをもっているのです。

 なお、同機の全長は約63m、全幅は約60mで、ジェット旅客機であれば標準的ともいえるサイズです。しかしコブの高さがあるためか、それ以上に大きく見えます。

 デビューは2020年。ベースとなっているのは、日本でも遭遇率の高いエアバス社の双発旅客機「A330」ですが、その胴体上部はもちろんのこと、尾翼などの胴体後部、胴体下部のコクピット部分など、各所に大きな改造が施されているようで、パッと見たところA330の面影はありません。

 この不思議な飛行機は、どのように使われるのでしょうか。用途を知ると、日本での遭遇率が限りなくゼロに近い理由もわかります。

【すごい形】「ベルーガXL」徹底肉薄写真レポ&「顔が違う」最終号機

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