近づく連休…山陽道火災で「国道2号パンク状態」分散に苦慮 「中国道へ迂回で割引」も検討へ
山陽道の「寸断箇所」では下道にクルマがなだれ込んでいます。
交通分散を呼びかけも
NEXCO西日本は2023年9月14日(木)、山陽道の尼子山トンネルで発生した火災事故とそれによる通行止めについて、自動車の流れをどうマネジメントしていくかの検討結果(2回目)を発表しました。
5日に発生した火災では、九州方面(下り線)の592mのトンネルのうち、神戸側の400mにわたって「甚大な損傷」を受けたとのこと。播磨JCT~赤穂IC間は「復旧には相当の時間がかかる」とされています。現在、「何をどう復旧すればいいか」の調査が現地で行われています。
山陽道の交通は周辺道路に流れ込み、各所で渋滞を引き起こしています。特に、9月後半は連休もあり、いよいよ人出の増加が予想されるため、行政は渋滞対策を強化していく構えです。
●国道2号
10時台・16~17時台で交通量がピークに。今後、通行時間の分散や「公共交通の利用」を呼びかけていくとしています。
また、ひとまず渋滞地点の信号機のタイミングなどを変えるなど対応したものの、まだ渋滞は収まっていないとのこと。今後「追加対策」を検討するとしています。
●国道250号
こちらは市街地を抜けるなど混雑しやすい道路なので、「迂回は国道250号線ではなく国道2号線へ」と呼びかけていくとしています。
また国土交通省では、山陽道の広域迂回として中国道を利用してもらうよう、「インセンティブ」を検討中。通行止めが長期化する場合、通常走行からの割引などが今後実施されていくものと思われます。
【了】
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