首都高側もやりきれない…「誤進入の自転車」死亡事故なぜ起こったのか 後を絶たない誤進入
後を絶たない誤進入 対策の難しさ
これを受け、前田社長は三ッ沢入口の誤進入防止の表示などをより明確にする工事の準備をすでに進めていると表明。今回は首都高で2023年度に入って2件目の死亡事故だったそうですが、誤進入の自転車が2件のうちの1件になってしまったことから、「こういうことを繰り返さないためにも必要な対策をとっていく」と決意を新たにしました。
ただ、首都高への誤進入は後を絶ちません。2020年の時点で、ここ数年は年間400~450件(あくまで認知件数)で推移しているとしていましたが、そこから減ってはいないようです。
「誤進入は、ナビアプリの案内に従い入ってしまったというケース、それと酒酔い、認知症の高齢者が多いです。ナビアプリに従い入るケースは自転車に多く、コロナ禍で配達の自転車が増えたとき、(アプリ提供者などへ)自動車用ではなく自転車用のナビを作ってほしいと働きかけを行って、件数も減少しました」(前田社長)
対して酒酔い、認知症は、進入自体を事前に止めるのが難しいといいます。前出した立入検知システムのほか、一部の入口では誤進入者に対しマイクで呼びかけを実施。これで引き返すケースはかなりあるとのこと。
一方、やはり自転車などが故意に入ってくることも一定数あるそうです。この場合は出口から入って逆走するパターンの方が対処しやすく、今回のように入口から順走するケースの方が停めるのが難しいとか。今回のケースについては、警察の調べを待って対処する構えです。
【了】
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