「自主自立の希望の光だ!」独自開発の超音速ジェット練習機 インド空軍に初納入
戦闘機タイプは来年、引き渡しの予定です。
戦闘機型に先んじて、練習機型が納入
インド国防省は2023年10月4日(水)、国産戦闘機「テジャス」の練習機バージョンがインド空軍に納入されたと発表しました。
納入式典にはインド国防省トップのラクシャ・マントリ大臣も参列。スピーチでは「同機の開発プログラムは、外国製航空機への依存を減らすというコミットメントの輝かしい成功例であり、インドの自主自立を目指すにあたっての希望の光となるでしょう」と述べています。
「テジャス」はLCA(Light Combat Aircraft:軽戦闘機)の名称で1980年代から開発をスタートしたインド独自開発の戦闘機で、水平尾翼のないデルタ翼形状の単発エンジン構造なのが特徴です。
度重なる開発遅延によって初飛行は2001(平成13)年1月にずれ込み、運用開始も2016(平成28)年1月になってしまったものの、完全作戦能力(FOC)を2020年3月に獲得するなど、徐々に活動の幅を広げています。
インド空軍によると、「テジャス」は最先端の第4+世代戦闘機で、ターボファンエンジンを1基搭載し、最大速度はマッハ1.7(約2080km/h)まで出すことが可能。また電子戦能力や空中給油能力も有しているそうです。
その練習機型がMk-1になります。コックピットが縦列複座の2人乗りになっているのが主な相違点ですが、このほかにも空中給油装置が省かれるなど細かな改良が施されているようです。
インド政府は2021年1月に、戦闘機型の「テジャス」Mk-1Aを73機、練習機型の同Mk-1を10機、計83機の調達を承認しており、今回インド空軍に納入されたのは、そのうちの1機になります。
なお一部報道によると、「テジャス」Mk-1Aの納入開始は来年、2024年を予定しているそうです。
【了】
コメント