ウクライナでも使用されている「ハイマース」のロケット弾が大幅進化へ 画期的な改良点とは?
移動目標もいけます!
もはやミサイルとほぼ同じ!
ロッキード・マーチンは2023年10月11日、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」に使用されているロケット弾であるGMLRSに、飛翔中ロケット弾に目標の新しい情報を提供する「リモート迎撃ガイダンス-360(RIG-360)」を連携させると発表しました。
このシステムを搭載したロケット弾は発射後にも目標の情報が逐一更新されることになるため、従来のロケット弾では不可能だった、移動目標に対する精密性の高い攻撃が可能になります。
これまで「ハイマース」に搭載されているGPS誘導型ロケット弾は、静止または低速で移動するものに攻撃目標が限られていました。しかし、このシステムが搭載されると車両などが高速で移動している場合でもミサイルのように攻撃が可能で、運用の幅が大幅に広がるとみられます。
ロッキード・マーチンの統合防空・ミサイル防衛担当のスコット・アーノルド氏は「この実験は米軍の統合射撃構想を実現させるための大きな前進だ」とアピールしました。なお、実弾の発射テストについては2024年を予定しているようです。
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