「まだ本気出してない?」韓国オリジナル戦闘機「KF-21」初デモ飛行が迫力に欠けたワケ メーカーに直撃

大人しかった飛行展示 始動も時間が掛かりすぎ?

 まずは機体が最初に行うエンジン始動についてです。会場の6号機は始動する際に、圧縮空気と電源を供給する支援機材が接続されていました。現代のジェット戦闘機は、地上の支援機材がなくても単独でエンジンを始動させることができます。航空自衛隊でもF-15J「イーグル」以降の戦闘機では支援機材を必要としません。

 また、一般的な航空機は、エンジン始動後いきなり飛び立たず、機体各部が正常に働いているかの確認を、乗員と機外にいる整備員が連携して行いますが、これに費やした時間もKF-21は長かった印象がありました。

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飛行展示のために来場者の前をタキシングするKF-21戦闘機(布留川 司撮影)。

 同機は飛行展示を行うアメリカ空軍のF-16戦闘機と並んで駐機していましたが、感覚的にはKF-21はF-16と比べて倍近くの時間が掛かっていたように感じました。加えて、F-16は在韓米軍の整備員によってルーチンワークで機体始動をスムーズに行っていたのに対して、KF-21はKAIの民間スタッフが確認を繰り返すかのように、入念に行っている雰囲気でした。

 フライトに関しては、離陸後に会場正面の上空を左右に行き来する標準的なスタイル。そこで急旋回や機体を横転させるロールを行っており、その飛び方は戦闘機らしいアクロバティックなモノでした。しかし、その前後にはF-16「ファイティングファルコン」やF-22「ラプター」といったアメリカ空軍の戦闘機も飛行しており、両方とも軍公式である専門のデモフライトチームが担当したこともあってか、会場における観客の反応もこれらアメリカ空軍機の方が上回っていた感じがしました。

 今回の「ソウル ADEX」は、KF-21にとっては初の飛行展示を披露する場となりましたが、その内容は「意外と控えめ」というのが実際に見た筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)の感想です。しかし、これにはちゃんとした理由がありました。

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