キャンピングカーは“イタ車ブーム”? モビリティショーにズラリ並んだ見慣れぬ車種とは 業界の期待を一身に
欧州からやってきた車両が話題に
会場でどんな車種が多かったかというと、車中泊の人気の高まりと共に、軽自動車からマイクロバスに至るまで大小様々な車両がキャンピングカー化されるようになったということで、会場でも大小さまざまな車両がありましが、やはり、「ハイエース」に代表されるワンボックスやミニバンやSUVを改造した車両など、普通免許で乗ることができる車両が多い印象です。その中でひときわ目立った車両が、2022年から正式の国内輸入となったイタリア・フィアット製の「デュカト」です。
「デュカト」の外観は変わらないバンコンタイプ、運転席のあるキャブ部分を残して後ろ部分に大きなシェルを架装するキャブコンタイプ、車両後部を殆ど作り変えてしまうセミフルコンタイプなど、幅広いキャンピングカー化に対応できる大型バンだそうで、欧州ではキャンプカーのベース車両としてかなり人気があるそうです。
日本でキャンピングカーのベース車両としても人気の「ハイエース」よりも全長はやや長いといった感じですが、「デュカト」の方が車体幅もあり車高も高いため、ゆったりした空間が作れるとのことでした。リアゲートを玄関に見立て、運転席までダイレクトにアクセスできる空間を作ることができるほか、その幅広いスペースを活かし、電子レンジやコンロ、冷蔵庫など様々なものを設置することも可能です。
そして駆動形式がこのクラスの車両には珍しいFF(前輪駆動)を採用していることも、大きな利点となります。前輪駆動のため、プロペラシャフトなど、駆動系のパーツが床下に
なく、その空きスペースを床下収納にすることもできます。
日本ではかねてから国内輸入を求める声が大きかった車両ということで、2023年以降もキャンピングカー業界を盛り上げていきそうです。
【了】
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