ボーイングの異端のレア機「717」に乗ってみた なぜか機内前方に固まる乗客…やべぇ超速ぇぇ!!

後方に行くと全く異なる客室の印象&珍設備も?

 ドリンクサービスはお椀型のカップに入ったジュース、もしくは水から選ぶというもの。ボーイング717によるフライトは、ホノルルからマウイ島・カフルイまでの直線距離にして約160km、東京~静岡間を少しだけ上回る程度の距離を行き交うフライトなので、機内サービスが行える時間もわずか数分です。

 化粧室前で他の乗客が出てくるのを待つ間、客室後部を巡ってみました。最後部の座席窓の前には、ジェットエンジンが迫っています。もちろん「ゴーッ」という巡航中のエンジン音は717の客室前方、ならびに他機種よりもはるかに大きく聞こえます。またエアコンの効き方や、気温も客室前方と後方では違う感じを受けます。この前後で全く異なる客室の様子も、717らしさのひとつといえるでしょう。

 そして、胴体最後部に珍しいものがありました。胴体最後部、ちょうど胴体のお尻の部分に、非常ドアが設置されているのです。かつて短距離むけ旅客機では一般的な仕様であったこの最後部ドアですが、現在国内で運航されている最新鋭旅客機たちでは、まず見られない仕様のひとつでしょう。

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ハワイアン航空の717で提供されたドリンク(乗りものニュース編集部撮影)。

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 日本では乗ることができない「ボーイング717」の客室は、国内で運航されている機種とはかなり異なるユニークなものとなっていました。日本からホノルルへは、ANA(全日空)が、特別な外装と機内仕様をもつ総2階建て旅客機「フライングホヌ」を就航させていますし、珍しい旅客機を“ハシゴ”してオアフ島以外に行くのも、航空ファンにとっては楽しめるものかもしれません。

【了】

【写真】席も設備も珍だらけ! これがレア機「717」の客室です

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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