未完の首都高「晴海線」都心まで早く延ばして! 東京都が要望へ もしかすると「ビッグサイト直結」も!?
「湾岸線越え」するかも。かも。
惜しい!状態で5年 首都高晴海線
東京都は2023年11月17日、2024年度の国の予算編成に対する東京都の提案要求について、最重要事項に位置付けた項目を取りまとめ公表しました。このなかで、「首都高速晴海線(築地~晴海間)の整備促進」を掲げています。
首都高10号晴海線は、9号深川線、11号台場線に次ぐ3本目の湾岸線と都心方面の連絡を担う路線です。湾岸線の東雲JCTから都心方面へ、豊洲を経て晴海までが2018年に開通しましたが、C1都心環状線への接続は未定となっています。
晴海線の延伸部について、東京都はすでに路線構造などの「素案」を公表済み。現在進められているC1「日本橋区間」の地下化事業に合わせた銀座周辺の新経路「新京橋連結路」の建設、ならびにC1「築地川区間」の大規模更新と同時並行で進める必要があるからです。
これは、新京橋連結路~C1築地川区間~晴海線が一体的なネットワークを構築する想定であるためですが、晴海線の延伸部は事業主体が決まっていません。このため東京都は「事業者を早期に決定し、事業化すること。整備に当たっては、有料道路事業を積極的に活用すること」と要求しています。
延伸部は、晴海出入口から地下トンネルとなり、築地市場の一部をかすめながら、C1の築地川区間に取りつく線形が想定されています。高い建設費が予想されるものの、沿線は開発により人口も増えており、事業評価の指標となる費用対便益(B/C)は「2.0」と試算されているなど、十分な効果が見込まれています。
「出入口も作って」という要求も
この晴海線について東京都はもうひとつの要求を出しています。それは「広域防災拠点施設(有明の丘地区)へのアクセス強化に資する高速道路の出入口について計画を具体化すること」という内容です。
「有明の丘」は、東京ビッグサイト東棟の向かいに位置する広大な国営公園で、基幹的広域防災拠点施設として、大規模災害時に首都機能を維持するための対策本部が置かれる場所です。現在、晴海線からここへ向かうには、東雲JCTで湾岸線に入り、東隣の埋立地である新木場の出口で下りて戻る形になります。晴海線に直結の出入口を作れば、都心からここへ向かう緊急時のアクセス性が高まると考えられます。
晴海線と湾岸線が交わる東雲JCTは、延伸が可能な構造とされており、湾岸線をまたぎ越して有明の丘へ通じるランプを作ることもできるかもしれません。もし実現すれば、平時においては東京ビッグサイトに最も近い出入口になることも考えられます。
東京都は今回の取りまとめをもとに、国への要望活動を実施するとしています。
【了】
日本橋地下化は金の無駄!
ドライバーにとって百害あって一利なし!
即刻中止せよ!