「無人機空母」実現に近づく? 遠隔操作された「モハベ」イギリス空母で発着艦に成功
艦載機の無人化の一歩か?
F-35Bよりも大きな無人機
軍用及び民間用の無人機開発・製造を手掛けるアメリカのジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)は2023年11月17日、イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」から短距離離着陸 (STOL) 機能を搭載する無人航空機「モハベ」の発着艦実験が成功したと発表しました。
同実験は2023年11月15日にアメリカ東海岸沿岸で行われたそうで、「モハベ」の制御は艦内の管制所内で同艦の乗組員が担当しました。イギリス海軍によると、全長9m、翼幅17mと同艦の艦載機であるF-35Bよりも大きく、満載重量が1.5tを超える無人機が、アメリカ海軍の空母以外に発着艦するのは初とのことです。
今回の実験は、将来的に有人航空機と共に無人航空機がどのように運用できるかを実証するという目的で行われました。
GA-ASIのCEOであるリンデン・ブルー氏は「私たちの航空機が、多領域にわたる海軍作戦を支援するために使用できる無数の可能性が開かれました」と話しました。
同機は元々、不整地や短い滑走路での離着陸を想定して開発された機体ですが、そうした設計思想により汎用性が高まり、空母への発着艦など、これまで無人航空機の運用に適さないとされていた領域での運用が期待されています。
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