「お金いつまでに返します」一度も明言しない財務省 自賠責の6千億円ネコババ問題 来年度の返済額は? 現状では“110年計画”

かつて国交省が財務省に貸し付けた自賠責保険料の運用益の残債約5900億円が未返済となっている問題で、2023年度からは保険料の値上げ(賦課金の徴収)など国民負担が増えました。来年度、財務省はどう返済するのでしょうか。

借入期間を明記しない合意、完済の意思も明記なし

 気が遠くなる財務省の長期債務の返済方針は、その時々の財務大臣と国交相大臣の間で大臣間合意として取り交わされます。現在の大臣間合意は鈴木俊一財務相と斉藤鉄夫国交相の間で結ばれた7回目の合意です。

 鈴木財務相はこう話します。

「大臣合意、これはたいへん重いものだと思っております。(返済は)大臣合意を基本としてやってまいりたい」(前同)

 現行の合意の有効期間は2023~2027年度までの5年間。ここで初めて明記されたことがあります。それがこの2つです。

・令和4(2022)年度の予算における繰戻額(=返済額)の水準を踏まえること

・一般会計からの繰戻しに継続して取り組むこと

 大臣合意は1994年に初めて結ばれましたが、それから28年間、毎年の返済額も、毎年返済する義務も明記されなかったのです。そして現在も、いつまでにいくらを返済するかという当たり前のことが、まったく書かれていません。54億円をふまえた条件で110年間の返済を継続することが可能なのでしょうか。

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国土交通省(中島みなみ撮影)。

 しかも、大臣合意には、自由に返済額を変えられる条件が明記されています。

「毎年度の返済額については(中略)、一般会計の財政事情、自動車安全特別会計の収支状況等に照らし、財務省及び国土交通省が協議の上、決定することとする」

【え…】小学生でも「お金返して」とわかる自賠責の貸付経緯(画像)

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