通学定期「爆増」! 北総鉄道、値下げ効果てきめん 旅客増も収入は減に
依然、経営は厳しいそうで…。
各利益項目は全て黒字を確保
北総鉄道は2023年12月、2023年度(上期)の決算を公表しました。同社によると、2022年10月に実施した運賃値下げが奏功し、旅客数は前年同期比で237万人増えたといいます。運賃は中距離帯を中心に最大100円(ICカード105円)値下げされ、通学定期運賃に至っては64.7%割り引きとされました。
旅客数の内訳は、前年同期比で定期外が86万1000人増、定期が151万5000人増です。特に通学定期が大幅な増加だったといいます。全体では14.0%の増加となりました。
ただし旅客運輸収入は、値下げの影響により前年同期比で2億5000万円(4.6%)減に。そのほか千葉ニュータウン鉄道との線路使用料契約の変更、燃料調整費の増加などもあり、営業利益は前年同期比で2億2900万円(12.4%)減となりました。
北総鉄道は今後について、「553億円を超える有利子負債を抱え、依然として厳しい経営状況に変わりはありません。このような状況の中、昨年実施した運賃値下げの効果を最大限引き出すとともに、中長期的な沿線人口の減少や輸送構造の変化といった厳しい環境に的確に対応していくため、沿線自治体など広く関係者との連携を強化し沿線の活性化に努めてまいります」としています。
【了】
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