ついに始まった「白ナンバー車の飲酒チェック義務化」多くの企業が当事者に ただ同日の一斉検問で酒気帯び複数
義務化のその日に一斉飲酒検問!
検知器による義務化がはじまった12月1日深夜から2日未明かけては、東京都下一斉の飲酒検問も実施されました。伊豆七島などの島部を含む警察著と交通機動隊、高速道路警察隊の109所属、警察官835人を動員した検問でした。
「こんなところで飲酒検問やるのか」
散歩中の歩行者がつぶやいたのは、上野署が台東区池之端で実施した検問でした。上野公園の中にある不忍池を臨む都道457号線を車線規制して停車させ、1台ずつアルコールチェックを行いました。貨物車やバイクだけでなく、電動キックボードも対象になりました。
「湯島、御徒町、上野という繁華街から流れてくる車両もあり、過去には飲酒事故も起きている」(上野署交通課)
都内各か所2時間の検問で、道路交通法違反は93件。そのうち酒気帯び運転は7件でしたが、無免許運転、整備不良、速度超過などそのほかの違反が86件ありました。
東京都内の2023年の飲酒運転による交通事故は、6月にバイク死亡事故が発生するなど、過去5年間平均と比較して高水準でした。交通事故死亡数は11月末日現在で117人。前年とほぼ同水準で推移しています。12月は1年で最も死亡事故が増える傾向があります。
「飲酒の機会も増えるので、気を引き締めて運転をしてほしい」(警視庁交通部)は、呼び掛けています。
死亡事故は全国的には、11月末日現在で2378人。昨年を48人上回るペースで増えています。
【了】
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。
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