飛行機の国際線「有料の座席指定」すべき? 良コスパ席はあるのか 航空券とセットが今や当たり前に
快適な「広~い足元席」、ただ航空ファンとしては“弱点”も?
そのため行きも帰りもラバトリーの近くを選んだのですが、座席の後ろにあると、ラバトリーを待つ乗客に気づかないこともありました。予約前は、乗客の足音で待っている人がいるかいないか分かると思ったのですが……。
一方、帰国便はラバトリーこそ座席の前にありましたが、テレビ画面などのエンターテインメントシステムは、離着陸時はひじ掛けの下に収納しなければなりません。このため、機外カメラで離着陸の様子を見ることは叶いませんでした。
もちろん、これは飛行機に興味がなく、フライトを通して睡眠をとる乗客にとっては気にするほどではありません。ただ機外カメラの映像は、どの滑走路を使うかを見たり、横風が吹いてれば機首をどのくらい風上へ向けて滑走路へ進入しようとしたりしているかなど、飛行機好きを楽しませてくれます。ファンとしては復路便の収納式のエンターテインメントシステムでは、それができずに少し残念な思いをしてしまいました。
結局、2.6倍の差は納得のいくものだったのか。その後に予約した他社のシンガポール便は、足元が広い席の指定料金は6000円なのを思うと、いささか差はあったな……と思うのと同時に、往復ともに指定料金はもう少し安くても良かった、と感じた次第でした。
座席指定をする際には「広さ」を重視することはもちろんですが、シートの仕様などを含めていろいろな角度から吟味してから指定するほうが、後悔のない旅ができそうです。
【了】
Writer: 加賀幸雄(旅行ライター)
日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。
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