世界初公開!JAL 20年ぶりの新国際線主力機「A350-1000」 細部まで全面刷新 日本の威信かけてる!!
JALさん、本気出してきました。
約20年ぶりの「新型国際線主力機」
JAL(日本航空)が2024年1月から運航を開始する新世代国際線フラッグシップ「エアバスA350-1000」。エアバスの拠点であるフランス・トゥールーズのブラニャック国際空港内で、メディアに向け、世界で初めてその実機が公開されました。同社が国際線フラッグシップを更新するのは、約20年ぶりです。その機内はどのようになっているのでしょうか。
A350-1000は、JALの現在の国内線主力機「A350-900」の胴体延長タイプになります。JAL仕様機の客室はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスで239席が設置されています。
客室は全面的に刷新が図られており、姉妹機であるA350-900などに採用されている国内線最新仕様のデザインを意識した、「日本の伝統美」をモチーフにしたインテリアとしています。
また上位クラスである「ファースト」「ビジネス」には、同社初となる扉付き個室座席を採用。個人モニターは全クラスで4Kに対応しているほか、AC電源コンセントとUSB Type-A、Type-C、計3種類の充実した充電設備が備わっています。
このほか、機内エンターテインメント設備はBluetooth接続に対応することで、乗客自身の使い慣れたワイヤレスヘッドホンによる接続が可能に。これまでの旅客機で“あるある”だった「ヘッドホンのヒモが引っかかって動きづらい」ことによるストレスが、大きく軽減される仕様となっています。
なお、2024年春をめどに、JALアプリで事前に映画や音楽のお気に入りリストを作成し、機内で簡単に再生できるようになるサービスも展開される予定とのことです。
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「長時間のフライトでも快適に過ごしていただけるような機内を実現したほか、マーケットが変化してお客様のニーズが多様化していることを踏まえ、選択肢も多様化させています。お客様ひとりひとりが好みの過ごし方を自由にできるような機内を目指し、およそ5年間かけて客室仕様を開発しました」(JALの客室開発担当者・西垣淳太氏)
このA350-1000のJALむけ初号機「JA01WJ」は、2024年1月24日の羽田~ニューヨーク便でデビューし、その後、現在長距離国際線で運航されているボーイング777-300ERの後継機として、最終的に全13機のA350-1000が導入される計画です。なお「乗りものニュース」では、各クラスの内装についての詳細記事を、随時公開していく予定です。
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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