JAL史上初「扉付き新型ビジネスクラス」の機内へ迫る! 20年ぶりの新国際線主力機「A350-1000」初公開

寝ながら「超快適に映画見られる」…神じゃない?

JAL史上初「扉つき個室座席」

 JAL(日本航空)が2024年1月から運航を開始する新世代国際線フラッグシップ「エアバスA350-1000」。エアバスの拠点であるフランス・トゥールーズのブラニャック国際空港内で、メディアに向け、世界で初めてその機内が公開されました。同社が国際線フラッグシップを更新するのは、約20年ぶり。この記事では、同社初の機構が備わり、大きな進化を遂げた「ビジネスクラス」を紹介します。

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JALのエアバスA350-1000(現地時間2023年12月13日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ビジネスクラスは横1-2-1列のレイアウトとなり、計54席を搭載。同社のビジネスクラスとして初めて、扉のついたプライバシー重視の仕様となっています。また、座席上の収納棚は窓側のみの配置とすることで、客室内の開放感を確保しているとのことです。

 座席は最大約56cmの横幅で、リクライニングをするとフルフラットになる機構が採用されています。背もたれを立てた状態での座席のシートピッチ(前後間隔)は約130cm。フルフラットにした「ベッドモード」では最大約198cmのスペースが出現します。また、座席のクッションには、「ファーストクラス」と同様の国産・かつ体圧分散構造のものが採用されているそうです。

 また、ヘッドレストにもリクライニング機能を装備することで、寝ながら快適に機内エンターテインメントも視聴可能な仕様に、また、機内エンターテインメントシステムには、さらに上位クラスの「ファーストクラス」と同じく、世界で初めてとなるヘッドレスト内蔵スピーカーつきです。ビジネスクラスの個人用モニターは4Kに対応し、24インチの大きさが確保されています。また、充電設備にはUSBや電源コンセントのほか、端末を置くだけで充電できる、ワイヤレスタイプのものも装備されています。

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 このA350-1000のJALむけ初号機「JA01WJ」は、現地時間14日にトゥールーズを出発し、その後羽田空港へ到着する予定です。この機体は2024年1月24日の羽田~ニューヨーク便でデビューし、その後、現在長距離国際線で運航されているボーイング777-300ERの後継機として、最終的に全13機のA350-1000が導入される計画です。

【了】

【写真特集】進化遂げすぎ! JALの「本気のビジネスクラス」をイッキ見

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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