「中古機の割に高い」ミラージュ戦闘機の購入断念へ!? 「既存機強化」に方針転換 インドネシア
結局は諦める方向に。
中継ぎは既存機に受け持ってもらう?
インドネシア政府が購入予定だった元カタール空軍の「ミラージュ2000-5」戦闘機12機の調達を諦めたと2024年1月3日、ロイター通信や同国のメディアが報じました。
調達の断念はインドネシア国防省の報道官が明かしたとのことで、機体の値段や財政能力を考え、購入するのは不適当と国防省と財務省が決定したようです。
同調達計画は元々、カタール空軍に所属していた中古の「ミラージュ2000-5」を、中古戦闘機の代理店を務めているチェコの企業から約8億ドル(約1200億円)で購入すると、2023年6月15日に国防省が発表しました。
実はインドネシア空軍は老朽化したF-5E/F「タイガーII」やBAe「ホーク」をミラージュと同じくフランスのダッソー製である「ラファール」と置き換える予定でした。しかし、同機の納入完了まで5年はかかることが確定的となっていたため、それまでの繋ぎとして中古の「ミラージュ2000-5」を購入する計画が立ち上がりました。
この件は、「機体が古い割には価格が高い」と議会からも批判があがっていました。インドネシア政府は今回の購入を断念した代わりに、2024年1月現在も運用しているアメリカ製のF-16やロシア製のSu-30を改修して対応するとしています。
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