アメリカが異例の決断!? トルコに最新戦闘機「F-16」輸出決定 背景に「NATO加入のゴタゴタ」か

納入機は最新型のブロック70に。

スウェーデンのNATO加入承認が大きなきっかけに?

 アメリカ政府は2024年1月27日、トルコへのF-16ブロック70を40機売却することを決定しました。

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コンフォーマル・フューエル・タンクを搭載したトルコ空軍のF-16(画像:トルコ空軍)。

 契約内容では、F-16の最新シリーズであるブロック70のほかに、トルコが既に保有している旧式F-16の79機分のアップグレード用近代化キット及び、エンジン、空対空ミサイル、対レーダーミサイルなどを含まれており、計230億ドル(3兆4000億円)になる見通しです。

 戦闘機の売却についてアメリカは、トルコがロシア製地対空ミサイルシステム「S-400」を購入した関係で、2019年にF-35戦闘機計画から排除して以降、慎重になっていました。

 しかし、1月23日にトルコ議会がスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を承認する法案を可決したことを受け、米上院外交委員会のベン・カーディン委員長が売却を認めるという声明を発表していました。

 なお、今回アメリカは、東地中海における防衛パートナーシップの強化として、同日にギリシャにもF-35の売却を許可しています。これは、同じNATO加盟国でありながら、地中海のキプロス島を巡る領土問題で対立を抱える両国に配慮しての措置のようです。

【了】

【最新型って?】これが、一足早くスロバキアに納入されたF-16ブロック70です(写真)

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