自衛隊はなぜこうも「雪に強い」? 高速道路の大雪立ち往生にも“災害派遣” 知られざる雪装備の数々

大雪によるクルマの立ち往生や集落の孤立などでも、自衛隊は災害派遣で出動します。なぜ自衛隊はそのような中でも活動できるのでしょうか。実は積雪に強い装備を多数持っているほか、トラック自体が雪面も走れるようになっていました。

ヘリコプターで運べる雪上車あります

 また、自衛隊には「軽雪上車」という車両もあります。これは一般的にスノーモービルと呼ばれる乗りものですが、自衛隊では無線機ラックなどを取り付けている点が市販品との違いです。

 軽雪上車は2名乗りで、現場では偵察用のオートバイと同じように使われています。軽快な動きで雪面をスイスイ進むことができるため、有事の際には敵状を把握したり、ちょっとした物資を補給したりするのに使われます。

 災害派遣で使用されることは少ないですが、車体が小さくコンパクトなためヘリコプターで運ぶことが可能で、雪上車が入っていけないような狭小の積雪地において、被害の状況を確認するには向いているといえるでしょう。

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自衛隊の大型トラックは雪道にも強い(武若雅哉撮影)。

 そして、積雪地におけるオールラウンダー(何でも屋)といえるのが雪上車です。

 2024年現在、陸上自衛隊には78式雪上車と10式雪上車という2タイプの雪上車があるのですが、これは大型トラックと同じような扱いになります。車体後部に設けられた荷台には、多くの物資や人員を乗せることができます。そのため、雪深い場所であっても、作戦や救助活動に必要な物資を一気に持っていくことができます。

 また、車体後部にロープを付けて、スキーを装備した隊員を引っ張る「ジョーリング」と呼ばれる方法で人員を素早く移動させることもできます。

 ちなみに、このジョーリングなのですが、ある程度スキーがうまい隊員でないとバランスを取るのが難しい移動方法です。雪上車は人を引っ張るため、ある程度スピードを抑えて走りますが、逆にいうとそれだけ気を使わないと、負傷者を出しかねない運搬方法なのです。仮に先頭の隊員がバランスを崩してしまえば、後方から追従する全隊員を倒してしまうでしょう。

【見たことある?】これが自衛隊専用スキーです。裏側に工夫が(写真)

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