「キセル乗車」を”発明”した意外なヤツとは? 今も悩みのタネ「不正乗車」 百年前から嘆かれていた日本人の「道徳心」

いつの時代も不正乗車は起きています。鉄道の黎明期まで記録をさかのぼると、鉄道が普及するにつれ、職員によるチェックをすり抜ける輩も増えてきたようです。

「キセル」が世に出たのは意外な理由!?

 第一次世界大戦の戦争特需が本格化すると、鉄道利用者が一段と増え始めます。1917(大正6)年発行の業界誌『鉄道』にも不正乗車が取り上げられており、「乗客の激増に連れて定期乗車券を利用して不正乗車をする者が非常に増加した」として、新橋運輸事務所では検札を厳重にすることにしたと記しています。

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国鉄電車のイメージ(画像:写真AC)。

 不正乗車が特に多いのは京浜間で、国府津以西は少ないものの、東京に近づくほど不正乗車が増える傾向にあったそうです。最も多いのは借り物や期限切れといった定期券の不正使用。なかには以前定期を購入して駅員と顔なじみになったことを悪用し、定期を持っているふりをして「失敬」と改札を通過する事例もあったようです。

 そしてこの記事には、現代でも不正乗車の代名詞といえる「キセル」の文字が出てきます。キセルとはタバコを吸う器具で、刻んだタバコを詰めて火をつける先端の「雁首」という金具と、煙を吸う「吸い口」という金具を、竹の管でつなぎます。両端だけ金具(金がある)ということから転じ、「入場と出場だけ有効な乗車券を持ち、その間は無賃乗車する」という不正乗車の手法をこう呼びます。

 記事によれば、キセルは明治末にある留学生が編み出した手法だといいます。大久保~御茶ノ水間を乗車するのに、大久保~新宿間と牛込~御茶ノ水間の2枚の定期を購入し、それぞれ使い分けていたのですが、ある日改札で間違った定期を出してしまい悪事が露見しました。

 1917(大正6)年時点でもキセルは多く行われており、検札励行の結果、1か月間に没収した定期券は200枚近くに達したそうです。

【画像】まさに混沌…これが「終戦直後の東京の電車」です

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コメント

1件のコメント

  1. 長距離の定期券は高額になるんで、やる奴が居ますが、捕まると、全期間の3倍の料金が請求され

    持っている定期は無効になってしまう筈です、

    6ヶ月定期で数百万の請求をされて驚いたなんて話がありますが、万引きでも払えばって言う連中が多いようですが、常習犯だったりするんで、対価を払わん奴は窃盗で前科をつけるしか無いんですよね対価を払わないブラック企業や顧客も考えは同じですから、同様にしてもらいたいですな

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