「鉄道員は”乗せてやる”ではダメ!」100年前から苦言が!? 冷淡・怠慢・羞恥心無し…問題視された昔の仕事ぶり 今は変わったのか?

今や「サービス業」として様々な接遇を求められる鉄道員ですが、昔はもっと怖い印象があった、と言われることもあります。では、100年前の鉄道員は一体どんな仕事ぶりで、どう思われていたのでしょうか。

鉄道員が特に「欠如」していたもの 改善へ思い切った「一手」も!?

 さて前掲『鉄道事業者の実務』はいくつかの「現業の欠点」を挙げていますが、最初に指摘するのは「社交的知識の欠如」です。

「現業者の最も重んずべき常識にして、また最も注意せねばならぬ重大の礼儀」への理解がないため、尊大で傲慢な態度で旅客に接します。また駅長や助役は係員を使用人のように扱い、怒鳴り散らすなど、組織内部でも同様でした。

Large 20240304 01
駅員のイメージ(画像:写真AC)。

 そのため世間の現業員への視線は厳しいものでした。1913(大正2)年発行の現業職員向け啓発書『現業員とお客様』には、「今なお一般公衆の吾人(我々)に対する態度は甚だ冷淡なるものがある。吾人現業員たるものは、深くこの点について鑑みるところがなくてはならぬ」とあります。

 面白いのが意識変革の一例として言葉遣いが挙げられていることです。「乗客」を「お客様」と言い換える、「恐れ入ります」と付け加える、「してはならぬ」ではなく「なさらぬようお願いします」と言うなど、事例ごとに様々な例をあげています。ここ40年の国鉄や営団の民営化で散々叫ばれた「啓発」は、実に100年以上前から語られていたのです。

 こうした状況を変えるべく鉄道当局が打った一手が「女性駅員」の登用でした。時代はやや遡って1903(明治36)年、事務職として採用した30人余りの女性職員から4人を選抜し、新橋駅の出札掛(きっぷ売り場係)として配置しました。乗客の評判は上々で、やがて大ターミナルにも広がります。1914(大正3)年に開業した東京駅では、出札掛の4分の3が女性で占められていたといいます。

 もっとも女性だから接客が良いというのは、ある意味で「偏見」であり、この試みは昭和期に入ると縮小してしまうのですが、現業員の接客態度について当局が問題視していたことを示す傍証なのは確かです。

【画像】まさにカオス…これが地獄の「終戦直後の東京の電車」です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス