どこの駅か分かる? 長~いホーム上に「連絡船」の文字 ヒントは「101レの終着」
往時が偲ばれます。
今や長すぎだと思われがちなホームも…
JR東日本の鉄道イベント・グッズ担当者が2024年2月19日(月)、公式X(旧Twitter)にとある駅のホームの写真を投稿。「どこの駅か分かりますか?」とクイズ形式で尋ねました。
ホームは島式で、足元にはやや消えかかっているものの「↑連絡船」の文字が見えます。前出の担当者は「ヒントは、東北本線101レの北の終着駅です」と続けています。
答えは「青森駅」。連絡船とは「青函連絡船」を指し、青函トンネルが開通する1988(昭和63)年まで、青森~函館間を結んでいました。青森駅のホームからは、海側に設けられた連絡橋を渡り、列車から直接、青函連絡船に乗り換えられたのです。その名残が、廃止から35年以上が経過した現在も残されています。前出の担当者も「ホームに降り立つと、この文字が青森が本州と北海道を結ぶ重要な駅であったことを物語る生き証人だと感じますね」と投稿しています。
なお「東北本線101レ」とは、前日の夜に上野駅を発った客車列車のこと。急行「八甲田」などが運用に就きました。青森駅には日付が変わった早朝に到着し、北の終着駅は乗り換え客でにぎわったといいます。ホームが長いことからも、かつて長編成の列車が停車したことが分かります。
ちなみに西日本にも、往時を偲べる表記が残っている駅があります。
例えばJR山陽本線の徳山駅(山口県周南市)ホームには、同じく足元に「つばめ」「はと」「あさかぜ」「みどり」といった文字が書かれています。これらはかつて同線を走った列車名であり、各列車のドア位置を案内するために表示されたのです。
【了】
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