「あの飛行機、タイヤがむき出し…」一体なぜ? 普通はあるカバーを“わざわざ廃した”メリットとは

実は使い方が関係?「タイヤむき出し」の理由

 J-AIRが保有するエンブラエル170・190は100席以下の座席数で、地方間の短距離フライトをおもに担当する「リージョナルジェット」というもの。その運用上、国際線用の300席級の機体のように、長い便間の時間(ターンアラウンドタイム)を確保できるわけでありません。限られた短い時間に効率よく冷却を図るべく、飛行中の外気を「天然のクーラー」として使っているというわけです。

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「タイヤむき出し」で飛ぶボーイング737-700。写真はAIRDO機(乗りものニュース編集部撮影)。

 また、この構造は重量の削減にも役立ちます。ドアや関連する装置を取り払えれば、そのぶん機体が軽くなります。そして軽いほど離陸滑走距離が短くて済み、滑走路が短い地方空港にも就航できます。

 なお、エンブラエル170・190といった「リージョナルジェット」のほかに、日本の航空会社も多く導入する150席級旅客機、ボーイング737でも、「むき出し構造」の主脚が採用されています。こちらも、おもな用途は便間が短い国内線です。

【了】

【写真】貴重!ボーイング737の「むき出しタイヤ部」内部を見る

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