「予約してるのに!」旅客機“満席で乗れません”なぜ発生? 「あえて航空会社がやる」メリットとは

「便振替に協力」意外といいことも?

 オーバーブッキングに遭遇すると、確かに「なぜ私が」と思うのも無理はないかもしれません。しかし、悪いことばかりでもありません。

 こうした人を想定し、ANAやJAL(日本航空)といったフルサービスキャリアでは、手厚い補償が対象旅客に設けられていることが一般的です。たとえばANAでは「フレックストラベラー制度」という制度を用意。その内容を公式サイトで次のように紹介しています。

「ご予約をお持ちのお客様の数が座席数を上回り、座席が不足した場合、当該便を予約済みのお客様の中から、ANAが提示する協力金額および代替交通手段に同意され、自主的に便の変更等についてご了承いただける方を募り、ご協力いただいたお客様に対して、協力金のお支払いおよび代替交通手段の提供を行う制度です」

 なお、ANAの「協力金」は、代替交通手段への振り替えが当日であれば1万円で、翌日以降であれば2万円。また、ANAマイレージ会員には当日7500マイル、翌日1万5000マイルの給付にも対応しています。ちなみに、羽田~那覇の片道を普通運賃で乗った場合は984マイルなので、かなり多いマイル数です。

 7500マイルあれば、使い方によっては東京~九州を1往復できます。たとえば、毎週選ばれた対象路線で、通常のマイル数より少ないマイルでANA国内線特典航空券が利用できる「とくたびマイル」で、羽田~九州線の片道が3000マイルで発券できる場合などが、これにあたります。

 このほか、代替の交通費や宿泊費などは航空会社側が負担します。

【了】

【写真】超でかい! ANAに残る「500席超の超大型国内線使用機」

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