新幹線の函館駅乗り入れ「技術的に可能」 調査の結果が明らかに「東京から3両編成で在来線直通」案も
運行形態はどうなる?
乗り入れの運行パターンは、「函館駅に新幹線が乗り入れないケース」「函館~札幌のみを直通で結ぶケース」「函館~札幌、東京~函館をそれぞれ直通で結ぶケース」「函館~札幌を直通、東京~函館は分割・併合(10両編成のうち3両が函館行き、7両が札幌行き)で乗り入れるケース」が考えられるとのこと。函館~札幌は8往復、東京~函館は5往復の運行が見込まれるとしています。
札幌駅から函館駅まで直通する新幹線は、新函館北斗駅の上りホームに停車後、保守基地線と、新設する分岐渡り線を経由して在来線に直通。東京方面からの新幹線は、新函館駅の下りホームに停車後、スイッチバックして同様に乗り入れるとしています。
事業は、鉄道施設の保有者と列車運行者を分ける「上下分離」と、施設保有と運行を一体化した「上下一体」いずれも想定。鉄道施設は第三セクターが保有し、「上下一体」の場合は、JR北海道に運行を委託するケースも示されています。
今回の調査報告書は、新幹線の函館駅乗り入れを検討していくための基礎資料としての位置づけで、正式に決まったものではありません。構想を実現するためには、JRや国、自治体などと協議し、更に検討を深度化させる必要があります。
動向が注目される新幹線の函館駅乗り入れですが、まずは最初の大きな一歩を踏み出した形です。
【了】
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