「今さらバカにしているとしか」 高速道路“バイク料金”実現か それでもライダーが怒るもっともな理由

手のひら返し=値上げの予告?

 これらをもとにバイクユーザーの要望は続けられましたが、歴代の担当課長は与党の国会議員にもこんな説明を繰り返してきました。

「バイクの車重は軽くても、空間占有率(※走行時の1台あたりが占める道路の広さ。車間距離などを含めた面積)は変わらない。高速道路利用で得られる受益は同じである」

 つまり、高速料金の引き下げを求めるユーザーに対しては、800kgぐらいの車重はバイクの車種区分を議論するには値しないと説明しながら、大学教授や新聞社の論説委員で構成される国土幹線道路部会の委員に対しては、たった190kgの差を理由に、車種区分を議論すべきと矛盾した説明をしています。では、今なぜ「諸元の差」を問題にしているのか。

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東京2020オリンピック期間で値上げ中の首都高。昼間はバイクもしっかり1000円増しだった。2021年。

「あれは値上げの予告ですよね。バイクの料金区分を新設して、それをベースに全車種で高速料金を底上げするための。全体の議論もいいけど、先にバイク料金を値下げしてもらわないと、今までの不公平がなかった話になるじゃないですか」(前出のライダー)

 資料には「二輪車と軽自動車のみではなく、不公平感が生じないような区分とすることが重要である」と記載されています。公平な高速料金の公平とは何か、説明が求められます。

【了】

【ほら、こんなに重くなってますよ】という車種区分見直しの“論拠”(画像)

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

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2件のコメント

  1. 値下げには消極的、値上げには積極的。
    どこも変わらないか…

  2. きちんとミラの車重について調べた上で比較してますか???「車両重量」と「車両総重量」辺り間違えてない?もしそうなら表記おかしいよね?歴代の2WDのミラで車重970キロなんて異様に重いのはマジで聞いたこと無い、通常ミラの乗用モデルでも700キロ台でそんなアホみたいに重いのは4WDのタントでターボ付きクラスやぞ、ムーヴだって2WDは平均800キロ台だからな?マジでどこから200キロ近く嘘っぱちカマしてんの??

    もし現行の2WDのミライースまで引っ張り出して比べんなら600キロ台だからね?マジでよく調べて?