JAL・ANA「大半の国内便で乗れる上位クラス」差はいかに? 乗り比べたら全く違った!
高いだけある!「プレミアムクラス」、「クラスJ」と比べると?
一方、ANAのプレミアムクラスは、偶然でしたが「鬼滅の刃じぇっと -参-」の777-200ERで体験しました。こちらもANA国内線最新の客室仕様となっています。
クラスJと異なり、プレミアムクラスでは食事提供があります。早朝便のために提供されたのは軽食のスープとサンドイッチ。どちらもメリハリのある味で食べ応えがありました。
座席はクラスJより重厚感があり、リクライニングはやや深め。生地の感触とシートの硬さは心地よく、肩や腰はおろか体のどこも凝ることはありませんでした。別の日、異なる路線で国際線でも使われている787-9のプレミアムクラスに乗りましたが、仕様は異なるものの、やはり、ゆったりと過ごすことができました。
2種の上位クラスともに、筆者が搭乗中とくに快適だったのは、背もたれのリクライニングの深さと、座席自体の幅とひじ掛けの幅です。
普通席の浅いリクライニングと幅の薄いひじ掛けは、国内外の航空会社を問わず物足りなさを感じていましたが、JALクラスJとANAプレミアムクラスは充分な傾き加減で、ひじ掛けも幅があり終始リラックスできました。座席も余裕のある幅に加えて間仕切りがあるので、隣の乗客を気にすることがないのはうれしかったです。
豪華さや重厚感は、ANAのプレミアムクラスが高額なぶん、当然JALのクラスJの上です。ただ、クラスJも、飛行時間は短いものの座席の機能をエコノミー席より求めたい時は重宝しますし、当日アップグレードなら、高くても普通席+3000円で乗ることができるコストパフォーマンスの良さをもちます。
クラスJとプレミアムクラスはともに料金に見合った、ハイグレードな座席に違いありません。そして、これは2社の切磋琢磨の結果、懐具合なども見つつ、乗客がいくつかの選択肢から座席を選ぶ自由を享受できることを意味します。
【了】
Writer: 加賀幸雄(旅行ライター)
日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。
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