「小仏トンネルを先頭に渋滞」なぜなのか? 混みやすい原因が満載!? ほとんどトラップの数々

よく「小仏トンネルを先頭に〇km渋滞」と渋滞情報で聞きますが、それはなぜなのでしょうか。実は特に混みやすい理由が、その近くやトンネル内にあります。

ゆるやかな上り坂が原因!?

「小仏トンネルを先頭に〇km渋滞」という言葉は、ニュースの交通情報などで頻繁に耳にします。中央道の東京・神奈川都県境に位置する“定番の渋滞ポイント”の名は、実際に通ったことがなくても知っている人が少なくないかもしれません。なぜ、このトンネル付近は混雑し、頻繁に渋滞になるのでしょうか。

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小仏トンネル手前で渋滞している様子(乗りものニュース編集部撮影)。

 特に渋滞が発生しやすいのが、上り線です。実は小仏トンネルの前後には、混みやすいポイントがいくつもあります。

 まず、上り線は小仏トンネル手前の小原第一橋付近で3車線から2車線に減少します。そのため、トンネル直前で車線減少に気づき、慌てて減速や強引に車線変更するドライバーが増え、クルマの流れを阻害しがちです。

 さらに、トンネルの手前から入口にかけてゆるやかな上り坂になっていることも、渋滞が発生しやすい理由になっています。坂に気づかず減速してしまう傾向があり、交通量が多いと、後続の車両はさらなる減速やブレーキを踏まざるを得ず、流れの悪い状態が後ろへ、後ろへと延伸していくのです。

 しかもトンネル内も中間部分まではゆるやかな上りで、ここでもクルマが減速し、混雑の原因を作っています。そのため長野方面の行楽から東京方面へ帰るクルマが増える休日の午後などは、数十キロに及ぶ渋滞が毎週のように発生してしまうのです。

 これを解消するために進められているのが、上り線側に「新小仏トンネル」を含む新ルートを建設する工事です。前出した小仏トンネル手前の車線減少部分の左側の車線に、新ルートが接続されます。この新ルートは、トンネルを抜けた先、八王子JCTの圏央道への分岐路へと通じるようになるそうです。

 2024年現在、新小仏トンネルの掘削が進んでいるほか、トンネル手前の高架橋となる部分でも橋脚のコンクリートが打ちあがってきています。

【了】

【ああ、そこに掘ってるんだ!】これが「新小仏トンネル」の場所と工事の様子です(写真)

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