「LCCって大体2機種のどっちかだよね」なぜ? 737とA320、ここまで選ばれる納得のワケとは

2機種以外を使うケースも

 これに加えて、両シリーズとも胴体延長タイプや航続距離延長タイプといった派生型も多く、パイロットの免許も標準型と統一されているほか、パーツのほとんども共通化されています。そのため、「高需要路線に胴体延長タイプを投入する」などの戦略を取りやすいのも特長です。

 たとえばエアバスA320を主力機とするジェットスター・ジャパンでは高需要路線向けに、ピーチでは国際線向けに、ともにA320の胴体延長・航続距離延長タイプのA321LRを導入しています。

 なお、長距離を飛ぶLCC系となると、これらの事情は多少異なるようです。

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ZIPAIRの旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。

 たとえばJAL系の中長距離LCC系であるZIPAIR(ジップエア)、ANA系の中距離LCC系のAir Japanでは、ボーイング787を主力機に選定しています。

 787はボーイングの複通路新鋭機ですが、2社の保有機の多くはJAL・ANAの主力機だったものを転用した機体が多くあり(ZIPAIRは新造導入もあり)、グループ内で整備が共通化できることもメリットでしょう。また787は燃費効率が高いことをセールスポイントに掲げており、運航コストが低いことも選定理由としてありそうです。

【了】

【写真】コレホントにLCC? ZIPAIRの「驚愕座席」

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