「戦前の車両」走った! 戦車/四駆車/戦車改造ブルドーザー 80年前の轟音エンジンを体感『奇跡の現存車輌』イベント大盛況!!
乗りものニュースは2024年4月21日、公式イベント「旧日本軍『奇跡の現存車輌』特別公開 in 御殿場」を開催。いずれも戦前生まれという3つの車両が初めて一堂に会し、すべて「動き」ました。
3台が一緒に展示されるのは今回が初めて
乗りものニュースは2024年4月21日、公式イベント「旧日本軍『奇跡の現存車輌』特別公開 in 御殿場」を、静岡県御殿場市の「御殿場高原 時之栖」で開催。応募した67人(親子連れの未成年者2人含む)が参加しました。
今回はNPO法人「防衛技術博物館を創る会」(以下:創る会)の協力を得て、戦前生まれの車両が公開されました。旧日本陸軍で使用された九五式軽戦車(通称:ハ号)、九五式小型乗用車(愛称:くろがね四起)、そして戦後の国土復興用に九五式軽戦車の車体を転用して造られた九五式軽戦車改造更生戦車(ブルドーザー)です。創る会所有の3台は、これまで個々にお披露目などが行われてきたものの、一堂に会するイベントは今回が初です。
会場では車両の撮影会のほか、創る会のスタッフによる車両解説が行われました。未レストアでボロボロの状態の九五式軽戦車改造更生戦車を含め、3台ともエンジンが始動され、スペース内を走行するデモンストレーションも行われました。
くろがね四起のエンジンは1400cc・33馬力のV型2気筒OHV強制空冷エンジンで、と現在のクルマと比較するとかなり小ぶりですが、始動すると1400ccとは思えないほど大きなうなりをあげました。防音などの措置がされていない、昔のエンジンであることがはっきりとわかります。
なお、くろがね四起は2回の走行が予定されていましたが、2回目は車両の燃料ポンプにトラブルが発生。昔の車両だけに、創る会のスタッフは「こういうことはよくあるんです」と説明。「日本兵がこうした状況に遭遇した場合は大変だったかもしれません」と付け加えると、妙にその状況のイメージがわいたのは、会場の多くの人が同じだったかもしれません。
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