「沖止め」便はハズレ? “ターミナルからバスで乗り付けて搭乗”は不便とも限らない! ただ羽田は今後減少

「ターミナル直」「沖止め」どう使い分けしている?

 仮に第2ターミナルの本館と別棟がつながった場合、最も南の駐機場から別棟の北の端までの距離が1.5km以上になると試算されます。現別棟を発着する便を利用するとなると、もっとも現別棟に近いA検査場を使用しても、そこからさらに500m程度の距離を歩くことになりそうです。

 もちろんターミナルを端から端までわざわざ歩くケースはめったになく、道中には動く歩道などの補助設備はあるものの、場合によってはバスで直接機体へ連れて行ってもらえるほうが楽なケースも考えられるでしょう。

 なお、どのスポットを使うか決めるのは航空会社ですが、必ずしも利用者の数で決めるわけではないようです。スポットはそれぞれの飛行機のサイズや、その飛行機が次のフライトに出発するまでどれくらい駐機するかなどを考慮して決められます。そのため多くの人が乗る幹線便でも、しばらく次のフライトがない時などは沖止めになることもあります。

 運航事業者によっても沖止めの使い方は異なります。LCC(格安航空会社)では搭乗橋使用料を節約するため、空港によっては沖止めを積極的に使う傾向があるほか、政府専用機などの国賓、公賓を乗せたフライトも、保安上の観点から沖止めになることが多いです。

【了】

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